主日礼拝2016/09/18

2016年9月18日(日)午前10時30分~

説教:「手で造ったものは 神ではない」
中村静郎牧師

聖書: 使徒言行録19章21~40節

讃美歌21(クリックすると宝永教会のパイプオルガンで演奏された奏楽音声が流れます。事前練習にお役立てください)

83(聖なるかな)
14(たたえよ、王なるわれらの神を)
151(主をほめたたえよ)
492(み神をたたえる心こそは)
29(天のみ民も)

新約聖書(新共同訳)より
聖書: 使徒言行録19章21~40節

このようなことがあった後、パウロは、マケドニア州とアカイア州を通りエルサレムに行こうと決心し、「わたしはそこへ行った後、ローマも見なくてはならない」と言った。

そして、自分に仕えている者の中から、テモテとエラストの二人をマケドニア州に送り出し、彼自身はしばらくアジア州にとどまっていた。

そのころ、この道のことでただならぬ騒動が起こった。

そのいきさつは次のとおりである。

デメトリオという銀細工師が、アルテミスの神殿の模型を銀で造り、職人たちにかなり利益を得させていた。

彼は、この職人たちや同じような仕事をしている者たちを集めて言った。

「諸君、御承知のように、この仕事のお陰で、我々はもうけているのだが、諸君が見聞きしているとおり、あのパウロは『手で造ったものなどは神ではない』と言って、エフェソばかりでなくアジア州のほとんど全地域で、多くの人を説き伏せ、たぶらかしている。

これでは、我々の仕事の評判が悪くなってしまうおそれがあるばかりでなく、偉大な女神アルテミスの神殿もないがしろにされ、アジア州全体、全世界があがめるこの女神の御威光さえも失われてしまうだろう。」

これを聞いた人々はひどく腹を立て、「エフェソ人のアルテミスは偉い方」と叫びだした。

そして、町中が混乱してしまった。

彼らは、パウロの同行者であるマケドニア人ガイオとアリスタルコを捕らえ、一団となって野外劇場になだれ込んだ。

パウロは群衆の中へ入っていこうとしたが、弟子たちはそうさせなかった。

他方、パウロの友人でアジア州の祭儀をつかさどる高官たちも、パウロに使いをやって、劇場に入らないようにと頼んだ。

さて、群衆はあれやこれやとわめき立てた。

集会は混乱するだけで、大多数の者は何のために集まったのかさえ分からなかった。

そのとき、ユダヤ人が前へ押し出したアレクサンドロという男に、群衆の中のある者たちが話すように促したので、彼は手で制し、群衆に向かって弁明しようとした。

しかし、彼がユダヤ人であると知った群衆は一斉に、「エフェソ人のアルテミスは偉い方」と二時間ほども叫び続けた。

そこで、町の書記官が群衆をなだめて言った。

「エフェソの諸君、エフェソの町が、偉大なアルテミスの神殿と天から降って来た御神体との守り役であることを、知らない者はないのだ。

これを否定することはできないのだから、静かにしなさい。

決して無謀なことをしてはならない。

諸君がここへ連れて来た者たちは、神殿を荒らしたのでも、我々の女神を冒瀆したのでもない。

デメトリオと仲間の職人が、だれかを訴え出たいのなら、決められた日に法廷は開かれるし、地方総督もいることだから、相手を訴え出なさい。

それ以外のことで更に要求があるなら、正式な会議で解決してもらうべきである。

本日のこの事態に関して、我々は暴動の罪に問われるおそれがある。

この無秩序な集会のことで、何一つ弁解する理由はないからだ。」

こう言って、書記官は集会を解散させた。

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