主日礼拝2016/10/02

2016年10月2日(日)午前10時30分~

説教:「謙遜と大胆」
中村静郎牧師
説教音声(約46分)

聖書: 使徒言行録20章13~27節

讃美歌21(クリックすると宝永教会のパイプオルガンで演奏された奏楽音声が流れます。事前練習にお役立てください)

83(聖なるかな)
15(みことばにより)
355(主をほめよ わが心)
536(苦しみ悩みの)
513(主は命を)
29(天のみ民も)

新約聖書(新共同訳)より
聖書: 使徒言行録20章13~27節

さて、わたしたちは先に船に乗り込み、アソスに向けて船出した。

パウロをそこから乗船させる予定であった。

これは、パウロ自身が徒歩で旅行するつもりで、そう指示しておいたからである。

アソスでパウロと落ち合ったので、わたしたちは彼を船に乗せてミティレネに着いた。

翌日、そこを船出し、キオス島の沖を過ぎ、その次の日サモス島に寄港し、さらにその翌日にはミレトスに到着した。

パウロは、アジア州で時を費やさないように、エフェソには寄らないで航海することに決めていたからである。

できれば五旬祭にはエルサレムに着いていたかったので、旅を急いだのである。

パウロはミレトスからエフェソに人をやって、教会の長老たちを呼び寄せた。

長老たちが集まって来たとき、パウロはこう話した。

「アジア州に来た最初の日以来、わたしがあなたがたと共にどのように過ごしてきたかは、よくご存じです。

すなわち、自分を全くとるに足りない者と思い、涙を流しながら、また、ユダヤ人の数々の陰謀によってこの身にふりかかってきた試練に遭いながらも、主にお仕えしてきました。

役に立つことは一つ残らず、公衆の面前でもほうぼうの家でも、あなたがたに伝え、また教えてきました。

神に対する悔い改めと、わたしたちの主イエスに対する信仰とを、ユダヤ人にもギリシア人にも力強く証ししてきたのです。

そして今、わたしは、”霊”に促されてエルサレムに行きます。

そこでどんなことがこの身に起こるか、何も分かりません。

ただ、投獄と苦難とがわたしを待ち受けているということだけは、聖霊がどこの町でもはっきり告げてくださっています。

しかし、自分の決められた道を走りとおし、また、主イエスからいただいた、神の恵みの福音を力強く証しするという任務を果たすことができさえすれば、この命すら決して惜しいとは思いません。

そして今、あなたがたが皆もう二度とわたしの顔を見ることがないとわたしには分かっています。

わたしは、あなたがたの間を巡回して御国を宣べ伝えたのです。

だから、特に今日はっきり言います。

だれの血についても、わたしには責任がありません。

わたしは、神の御計画をすべて、ひるむことなくあなたがたに伝えたからです。

主日礼拝2016/10/09

2016年10月9日(日)午前10時30分~

説教:「与える幸い」
中村静郎牧師

聖書: 使徒言行録20章28~38節

讃美歌21(クリックすると宝永教会のパイプオルガンで演奏された奏楽音声が流れます。事前練習にお役立てください)

83(聖なるかな)
17(聖なる主の美しさと)
484(主われを愛す)
512(主よ、献げます)
29(天のみ民も)

新約聖書(新共同訳)より
聖書: 使徒言行録20章28~38節

どうか、あなたがた自身と群れ全体とに気を配ってください。

聖霊は、神が御子の血によってご自分のものとなさった神の教会の世話をさせるために、あなたがたをこの群れの監督者に任命なさったのです。

わたしが去った後に、残忍な狼どもがあなたがたのところへ入り込んで来て群れを荒らすことが、わたしには分かっています。

また、あなたがた自身の中からも、邪説を唱えて弟子たちを従わせようとする者が現れます。

だから、わたしが三年間、あなたがた一人一人に夜も昼も涙を流して教えてきたことを思い起こして、目を覚ましていなさい。

そして今、神とその恵みの言葉とにあなたがたをゆだねます。

この言葉は、あなたがたを造り上げ、聖なる者とされたすべての人々と共に恵みを受け継がせることができるのです。

わたしは、他人の金銀や衣服をむさぼったことはありません。

ご存じのとおり、わたしはこの手で、わたし自身の生活のためにも、共にいた人々のためにも働いたのです。

あなたがたもこのように働いて弱い者を助けるように、また、主イエスご自身が『受けるよりは与える方が幸いである』と言われた言葉を思い出すようにと、わたしはいつも身をもって示してきました。」

このように話してから、パウロは皆と一緒にひざまずいて祈った。

人々は皆激しく泣き、パウロの首を抱いて接吻した。

特に、自分の顔をもう二度と見ることはあるまいとパウロが言ったので、非常に悲しんだ。

人々はパウロを船まで見送りに行った。

主日礼拝2016/10/16

2016年10月16日(日)午前10時30分~

説教;「パウロの覚悟」
中村静郎牧師


聖書: 使徒言行録21章1~16節

讃美歌21(クリックすると宝永教会のパイプオルガンで演奏された奏楽音声が流れます。事前練習にお役立てください。)
83(聖なるかな)
18(「心を高くあげよ!」)
504(主よ、み手もて)
510(主よ、終わりまで)
29(天のみ民も)

新約聖書(新共同訳)より
聖書: 使徒言行録21章1~16節

わたしたちは人々に別れを告げて船出し、コス島に直航した。

翌日ロドス島に着き、そこからパタラに渡り、フェニキアに行く船を見つけたので、それに乗って出発した。

やがてキプロス島が見えてきたが、それを左にして通り過ぎ、シリア州に向かって船旅を続けてティルスの港に着いた。

ここで船は、荷物を陸揚げすることになっていたのである。

わたしたちは弟子たちを探し出して、そこに七日間泊まった。

彼らは”霊”に動かされ、エルサレムへ行かないようにと、パウロに繰り返して言った。

しかし、滞在期間が過ぎたとき、わたしたちはそこを去って旅を続けることにした。

彼らは皆、妻や子供を連れて、町外れまで見送りに来てくれた。

そして、共に浜辺にひざまずいて祈り、互いに別れの挨拶を交わし、わたしたちは船に乗り込み、彼らは自分の家に戻って行った。

わたしたちは、ティルスから航海を続けてプトレマイスに着き、兄弟たちに挨拶して、彼らのところで一日を過ごした。

翌日そこをたってカイサリアに赴き、例の七人の一人である福音宣教者フィリポの家に行き、そこに泊まった。

この人には預言をする四人の未婚の娘がいた。

幾日か滞在していたとき、ユダヤからアガボという預言する者が下って来た。

そして、わたしたちのところに来て、パウロの帯を取り、それで自分の手足を縛って言った。

「聖霊がこうお告げになっている。『エルサレムでユダヤ人は、この帯の持ち主をこのように縛って異邦人の手に引き渡す。』」

わたしたちはこれを聞き、土地の人と一緒になって、エルサレムへは上らないようにと、パウロにしきりに頼んだ。

そのとき、パウロは答えた。

「泣いたり、わたしの心をくじいたり、いったいこれはどういうことですか。

主イエスの名のためならば、エルサレムで縛られることばかりか死ぬことさえも、わたしは覚悟しているのです。」

パウロがわたしたちの勧めを聞き入れようとしないので、わたしたちは「主の御心が行われますように」と言って、口をつぐんだ。

数日たって、わたしたちは旅の準備をしてエルサレムに上った。

カイサリアの弟子たちも数人同行して、わたしたちがムナソンという人の家に泊まれるように案内してくれた。

ムナソンは、キプロス島の出身で、ずっと以前から弟子であった。
 

主日礼拝2016/10/23

2016年10月23日(日)午前10時30分~

説教;「パウロの逮捕」
中村静郎牧師


聖書:  使徒言行録21章17〜36節

讃美歌21(クリックすると宝永教会のパイプオルガンで演奏された奏楽音声が流れます。事前練習にお役立てください。)
83(聖なるかな)
19(み栄え告げる歌は)
564(イェスは委ねられる)
505(歩ませてください)
29(天のみ民も)

 

新約聖書(新共同訳)より
聖書: 使徒言行録21章17〜36節

わたしたちがエルサレムに着くと、兄弟たちは喜んで迎えてくれた。

翌日、パウロはわたしたちを連れてヤコブを訪ねたが、そこには長老が皆集まっていた。

パウロは挨拶を済ませてから、自分の奉仕を通して神が異邦人の間で行われたことを、詳しく説明した。

これを聞いて、人々は皆神を賛美し、パウロに言った。

「兄弟よ、ご存じのように、幾万人ものユダヤ人が信者になって、皆熱心に律法を守っています。

この人たちがあなたについて聞かされているところによると、あなたは異邦人の間にいる全ユダヤ人に対して、『子供に割礼を施すな。慣習に従うな』と言って、モーセから離れるように教えているとのことです。

いったい、どうしたらよいでしょうか。

彼らはあなたの来られたことをきっと耳にします。

だから、わたしたちの言うとおりにしてください。

わたしたちの中に誓願を立てた者が四人います。

この人たちを連れて行って一緒に身を清めてもらい、彼らのために頭をそる費用を出してください。

そうすれば、あなたについて聞かされていることが根も葉もなく、あなたは律法を守って正しく生活している、ということがみんなに分かります。

また、異邦人で信者になった人たちについては、わたしたちは既に手紙を書き送りました。

それは、偶像に献げた肉と、血と、絞め殺した動物の肉とを口にしないように、また、みだらな行いを避けるようにという決定です。」

そこで、パウロはその四人を連れて行って、翌日一緒に清めの式を受けて神殿に入り、いつ清めの期間が終わって、それぞれのために供え物を献げることができるかを告げた。


七日の期間が終わろうとしていたとき、アジア州から来たユダヤ人たちが神殿の境内でパウロを見つけ、全群衆を扇動して彼を捕らえ、こう叫んだ。

「イスラエルの人たち、手伝ってくれ。

この男は、民と律法とこの場所を無視することを、至るところでだれにでも教えている。

その上、ギリシア人を境内に連れ込んで、この聖なる場所を汚してしまった。」

彼らは、エフェソ出身のトロフィモが前に都でパウロと一緒にいたのを見かけたので、パウロが彼を境内に連れ込んだのだと思ったからである。

それで、都全体は大騒ぎになり、民衆は駆け寄って来て、パウロを捕らえ、境内から引きずり出した。

そして、門はどれもすぐに閉ざされた。

彼らがパウロを殺そうとしていたとき、エルサレム中が混乱状態に陥っているという報告が、守備大隊の千人隊長のもとに届いた。

千人隊長は直ちに兵士と百人隊長を率いて、その場に駆けつけた。

群衆は千人隊長と兵士を見ると、パウロを殴るのをやめた。

千人隊長は近寄ってパウロを捕らえ、二本の鎖で縛るように命じた。

そして、パウロが何者であるのか、また、何をしたのかと尋ねた。

しかし、群衆はあれやこれやと叫び立てていた。

千人隊長は、騒々しくて真相をつかむことができないので、パウロを兵営に連れて行くように命じた。

パウロが階段にさしかかったとき、群衆の暴行を避けるために、兵士たちは彼を担いで行かなければならなかった。

大勢の民衆が、「その男を殺してしまえ」と叫びながらついて来たからである。

 

 

宗教改革記念日 主日礼拝2016/10/30

2016年10月30日(日)午前10時30分~

説教;「パウロの回心」
中村静郎牧師

説教音声(約49分)


聖書:  使徒言行録21章37〜22章21節

讃美歌21(クリックすると宝永教会のパイプオルガンで演奏された奏楽音声が流れます。事前練習にお役立てください。)

83(聖なるかな)
20(主に向かってよろこび歌おう)
377(神はわが砦)
378(栄光は主にあれ)
513(主は命を)
29(天のみ民も)

 

新約聖書(新共同訳)より
聖書: 使徒言行録21章37〜22章21節

パウロは兵営の中に連れて行かれそうになったとき、「ひと言お話ししてもよいでしょうか」と千人隊長に言った。

すると、千人隊長が尋ねた。

「ギリシア語が話せるのか。

それならお前は、最近反乱を起こし、四千人の暗殺者を引き連れて荒れ野へ行った、あのエジプト人ではないのか。」

パウロは言った。

「わたしは確かにユダヤ人です。

キリキア州のれっきとした町、タルソスの市民です。

どうか、この人たちに話をさせてください。」

千人隊長が許可したので、パウロは階段の上に立ち、民衆を手で制した。

すっかり静かになったとき、パウロはヘブライ語で話し始めた。


「兄弟であり父である皆さん、これから申し上げる弁明を聞いてください。」

パウロがヘブライ語で話すのを聞いて、人々はますます静かになった。

パウロは言った。

「わたしは、キリキア州のタルソスで生まれたユダヤ人です。

そして、この都で育ち、ガマリエルのもとで先祖の律法について厳しい教育を受け、今日の皆さんと同じように、熱心に神に仕えていました。

わたしはこの道を迫害し、男女を問わず縛り上げて獄に投じ、殺すことさえしたのです。

このことについては、大祭司も長老会全体も、わたしのために証言してくれます。

実は、この人たちからダマスコにいる同志にあてた手紙までもらい、その地にいる者たちを縛り上げ、エルサレムへ連行して処罰するために出かけて行ったのです。」

「旅を続けてダマスコに近づいたときのこと、真昼ごろ、突然、天から強い光がわたしの周りを照らしました。

わたしは地面に倒れ、『サウル、サウル、なぜ、わたしを迫害するのか』と言う声を聞いたのです。

『主よ、あなたはどなたですか』と尋ねると、『わたしは、あなたが迫害しているナザレのイエスである』と答えがありました。

一緒にいた人々は、その光は見たのですが、わたしに話しかけた方の声は聞きませんでした。

『主よ、どうしたらよいでしょうか』と申しますと、主は『立ち上がってダマスコへ行け。しなければならないことは、すべてそこで知らされる』と言われました。

わたしは、その光の輝きのために目が見えなくなっていましたので、一緒にいた人たちに手を引かれてダマスコに入りました。

ダマスコにはアナニアという人がいました。

律法に従って生活する信仰深い人で、そこに住んでいるすべてのユダヤ人の中で評判の良い人でした。

この人がわたしのところに来て、そばに立ってこう言いました。

『兄弟サウル、元どおり見えるようになりなさい。』

するとそのとき、わたしはその人が見えるようになったのです。

アナニアは言いました。

『わたしたちの先祖の神が、あなたをお選びになった。

それは、御心を悟らせ、あの正しい方に会わせて、その口からの声を聞かせるためです。

あなたは、見聞きしたことについて、すべての人に対してその方の証人となる者だからです。

今、何をためらっているのです。

立ち上がりなさい。

その方の名を唱え、洗礼(バプテスマ)を受けて罪を洗い清めなさい。』」

「さて、わたしはエルサレムに帰って来て、神殿で祈っていたとき、我を忘れた状態になり、主にお会いしたのです。

主は言われました。

『急げ。すぐエルサレムから出て行け。

わたしについてあなたが証しすることを、人々が受け入れないからである。』

わたしは申しました。

『主よ、わたしが会堂から会堂へと回って、あなたを信じる者を投獄したり、鞭で打ちたたいたりしていたことを、この人々は知っています。

また、あなたの承認ステファノの血が流されたとき、わたしもその場にいてそれに賛成し、彼を殺す者たちの上着の番もしたのです。』

すると、主は言われました。

『行け。わたしがあなたを遠く異邦人のために遣わすのだ。』」