主日礼拝(第一アドベント)2016/11/27

2016年11月27日(日)
午前10時30分~

説教;「生きているイエス」
中村静郎牧師

聖書:  使徒言行録25章1〜27節


讃美歌21
83(聖なるかな)
1(主イェスよ、われらに)
230(「起きよ」と呼ぶ声)
569(今やこの世に)
29(天のみ民も)

(↑各曲をクリックすると宝永教会のパイプオルガンで演奏された奏楽音声が流れます。事前練習にお役立てください。)


新約聖書(新共同訳)より
聖書: 使徒言行録25章1〜27節

フェストゥスは、総督として着任して三日たってから、カイサリアからエルサレムへ上った。

祭司長たちやユダヤ人のおもだった人々は、パウロを訴え出て、彼をエルサレムへ送り返すよう計らっていただきたいと、フェストゥスに頼んだ。

途中で殺そうと陰謀をたくらんでいたのである。

ところがフェストゥスは、パウロはカイサリアで監禁されており、自分も間もなくそこへ帰るつもりであると答え、「だから、その男に不都合なところがあるというのなら、あなたたちのうちの有力者が、わたしと一緒に下って行って、告発すればよいではないか」と言った。

フェストゥスは、八日か十日ほど彼らの間で過ごしてから、カイサリアへ下り、翌日、裁判の席に着いて、パウロを引き出すように命令した。

パウロが出廷すると、エルサレムから下って来たユダヤ人たちが彼を取り囲んで、重い罪状をあれこれ言い立てたが、それを立証することはできなかった。

パウロは、「私は、ユダヤ人の律法に対しても、神殿に対しても、皇帝に対しても何も罪を犯したことはありません」と弁明した。

しかし、フェストゥスはユダヤ人に気に入られようとして、パウロに言った。

「お前は、エルサレムに上って、そこでこれらのことについて、わたしの前で裁判を受けたいと思うか。」

パウロは言った。

「私は、皇帝の法廷に出頭しているのですから、ここで裁判を受けるのが当然です。

よくご存じのとおり、私はユダヤ人に対して何も悪いことをしていません。

もし、悪いことをし、何か死罪に当たることをしたのであれば、決して死を免れようとは思いません。

しかし、この人たちの訴えが事実無根なら、だれも私を彼らに引き渡すような取り計らいはできません。

私は皇帝に上訴します。」

そこで、フェストゥスは陪審の人々と協議してから、「皇帝に上訴したのだから、皇帝のもとに出頭するように」と答えた。

数日たって、アグリッパ王とベルニケが、フェストゥスに敬意を表するためにカイサリアに来た。

彼らが幾日もそこに滞在していたので、フェストゥスはパウロの件を王に持ち出して言った。

「ここに、フェリクスが囚人として残していった男がいます。

わたしがエルサレムに行ったときに、祭司長たちやユダヤ人の長老たちがこの男を訴え出て、有罪の判決を下すように要求したのです。

わたしは彼らに答えました。

『被告が告発されたことについて、原告の面前で弁明する機会も与えられず、引き渡されるのはローマ人の慣習ではない』と。

それで、彼らが連れ立って当地へ来ましたから、わたしはすぐにその翌日、裁判の席に着き、その男を出廷させるように命令しました。

告発者たちは立ち上がりましたが、彼について、わたしが予想していたような罪状は何一つ指摘できませんでした。

パウロと言い争っている問題は、彼ら自身の宗教に関することと、死んでしまったイエスとかいう者のことです。

このイエスが生きていると、パウロは主張しているのです。

わたしは、これらのことの調査の方法が分からなかったので、『エルサレムへ行き、そこでこれらの件に関して裁判を受けたくはないか』と言いました。

しかしパウロは、皇帝陛下の判決を受けるときまで、ここにとどめておいてほしいと願い出ましたので、皇帝のもとに護送するまで、彼をとどめておくように命令しました。」

そこで、アグリッパがフェストゥスに、「わたしも、その男の言うことを聞いてみたいと思います」と言うと、フェストゥスは、「明日、お聞きになれます」と言った。

翌日、アグリッパとベルニケが盛装して到着し、千人隊長たちや町のおもだった人々と共に謁見室に入ると、フェストゥスの命令でパウロが引き出された。

そこで、フェストゥスは言った。

「アグリッパ王、ならびに列席の諸君、この男を御覧なさい。

ユダヤ人がこぞってもう生かしておくべきではないと叫び、エルサレムでもこの地でもわたしに訴え出ているのは、この男のことです。

しかし、彼が死罪に相当するようなことは何もしていないということが、わたしには分かりました。

ところが、この者自身が皇帝陛下に上訴したので、護送することに決定しました。

しかし、この者について確実なことは、何も陛下に書き送ることができません。

そこで、諸君の前に、特にアグリッパ王、貴下の前に彼を引き出しました。

よく取り調べてから、何か書き送るようにしたいのです。

囚人を護送するのに、その罪状を示さないのは理に合わないと、わたしには思われるからです。」