主日礼拝2016/01/31

2016年1月31日(日)午前10時30分~

説教 「ステファノの説教(2)」
中村静郎牧師

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聖書 使徒言行録7章17節~43節

讃美歌(各讃美歌の番号をクリックするとパイプオルガンの奏楽が流れます。宝永教会では「讃美歌21」を使用しています。)

83(聖なるかな)
4(世にあるかぎりの)
87(罪なき小羊)
481(救いの主イェスの)
29(天のみ民も)


新約聖書(新共同訳)より
使徒言行録7章17節~43節

神がアブラハムになさった約束の実現する時が近づくにつれ、民は増え、エジプト中に広がりました。

それは、ヨセフのことを知らない別の王が、エジプトの支配者となるまでのことでした。

この王は、わたしたちの同胞を欺き、先祖を虐待して乳飲み子を捨てさせ、生かしておかないようにしました。

このときに、モーセが生まれたのです。

神の目に適った美しい子で、三か月の間、父の家で育てられ、その後、捨てられたのをファラオの王女が拾い上げ、自分の子として育てたのです。

そして、モーセはエジプト人のあらゆる教育を受け、すばらしい話や行いをする者になりました。

四十歳になったとき、モーセは兄弟であるイスラエルの子らを助けようと思い立ちました。

それで、彼らの一人が虐待されているのを見て助け、相手のエジプト人を打ち殺し、ひどい目に遭っていた人のあだを討ったのです。

モーセは、自分の手を通して神が兄弟たちを救おうとしておられることを、彼らが理解してくれると思いました。

しかし、理解してくれませんでした。

次の日、モーセはイスラエル人が互いに争っているところに来合わせたので、仲直りをさせようとして言いました。

『君たち、兄弟どうしではないか。なぜ、傷つけ合うのだ。』

すると、仲間を痛めつけていた男は、モーセを突き飛ばして言いました。

『だれが、お前を我々の指導者や裁判官にしたのか。

きのうエジプト人を殺したように、わたしを殺そうとするのか。』

モーセはこの言葉を聞いて、逃げ出し、そして、ミディアン地方に身を寄せている間に、二人の男の子をもうけました。

四十年たったとき、シナイ山に近い荒れ野において、柴の燃える炎の中で、天使がモーセの前に現れました。

モーセは、この光景を見て驚きました。

もっとよく見ようとして近づくと、主の声が聞こえました。

『わたしは、あなたの先祖の神、アブラハム、イサク、ヤコブの神である』と。

モーセは恐れおののいて、それ以上見ようとはしませんでした。

そのとき、主はこう仰せになりました。

『履物を脱げ。あなたの立っている所は聖なる土地である。

わたしは、エジプトにいるわたしの民の不幸を確かに見届け、また、その嘆きを聞いたので、彼らを救うために降って来た。

さあ、今あなたをエジプトに遣わそう。』

人々が、『だれが、お前を指導者や裁判官にしたのか』と言って拒んだこのモーセを、神は柴の中に現れた天使の手を通して、指導者また解放者としてお遣わしになったのです。

この人がエジプトの地でも紅海でも、また四十年の間、荒れ野でも、不思議な業としるしを行って人々を導き出しました。

このモーセがまた、イスラエルの子らにこう言いました。

『神は、あなたがたの兄弟の中から、わたしのような預言者をあなたがたのために立てられる。』この人が荒れ野の集会において、シナイ山で彼に語りかけた天使とわたしたちの先祖との間に立って、命の言葉を受け、わたしたちに伝えてくれたのです。

けれども、先祖たちはこの人に従おうとせず、彼を退け、エジプトをなつかしく思い、アロンに言いました。

『わたしたちの先に立って導いてくれる神々を造ってください。

エジプトの地から導き出してくれたあのモーセの身の上に、何が起こったのか分からないからです。』

彼らが若い雄牛の像を造ったのはそのころで、この偶像にいけにえを捧げ、自分たちの手で作ったものをまつって楽しんでいました。

そこで神は顔を背け、彼らが天の星を拝むままにしておかれました。

それは予言者の書にこう書いてあるとおりです。

『イスラエルの家よ、
お前たちは荒れ野にいた四十年の間、
わたしにいけにえと供え物を
献げたことがあったか。

お前たちは拝むために造った偶像、
モレクの御輿やお前たちの神ライファンの星を担ぎ回ったのだ。

だから、わたしはお前たちを
バビロンのかなたへ移住させる。』