主日礼拝 ― 2016/10/23
説教;「パウロの逮捕」
中村静郎牧師

聖書: 使徒言行録21章17〜36節
讃美歌21(クリックすると宝永教会のパイプオルガンで演奏された奏楽音声が流れます。事前練習にお役立てください。)
83(聖なるかな)
19(み栄え告げる歌は)
564(イェスは委ねられる)
505(歩ませてください)
29(天のみ民も)
新約聖書(新共同訳)より
聖書: 使徒言行録21章17〜36節
わたしたちがエルサレムに着くと、兄弟たちは喜んで迎えてくれた。
翌日、パウロはわたしたちを連れてヤコブを訪ねたが、そこには長老が皆集まっていた。
パウロは挨拶を済ませてから、自分の奉仕を通して神が異邦人の間で行われたことを、詳しく説明した。
これを聞いて、人々は皆神を賛美し、パウロに言った。
「兄弟よ、ご存じのように、幾万人ものユダヤ人が信者になって、皆熱心に律法を守っています。
この人たちがあなたについて聞かされているところによると、あなたは異邦人の間にいる全ユダヤ人に対して、『子供に割礼を施すな。慣習に従うな』と言って、モーセから離れるように教えているとのことです。
いったい、どうしたらよいでしょうか。
彼らはあなたの来られたことをきっと耳にします。
だから、わたしたちの言うとおりにしてください。
わたしたちの中に誓願を立てた者が四人います。
この人たちを連れて行って一緒に身を清めてもらい、彼らのために頭をそる費用を出してください。
そうすれば、あなたについて聞かされていることが根も葉もなく、あなたは律法を守って正しく生活している、ということがみんなに分かります。
また、異邦人で信者になった人たちについては、わたしたちは既に手紙を書き送りました。
それは、偶像に献げた肉と、血と、絞め殺した動物の肉とを口にしないように、また、みだらな行いを避けるようにという決定です。」
そこで、パウロはその四人を連れて行って、翌日一緒に清めの式を受けて神殿に入り、いつ清めの期間が終わって、それぞれのために供え物を献げることができるかを告げた。
七日の期間が終わろうとしていたとき、アジア州から来たユダヤ人たちが神殿の境内でパウロを見つけ、全群衆を扇動して彼を捕らえ、こう叫んだ。
「イスラエルの人たち、手伝ってくれ。
この男は、民と律法とこの場所を無視することを、至るところでだれにでも教えている。
その上、ギリシア人を境内に連れ込んで、この聖なる場所を汚してしまった。」
彼らは、エフェソ出身のトロフィモが前に都でパウロと一緒にいたのを見かけたので、パウロが彼を境内に連れ込んだのだと思ったからである。
それで、都全体は大騒ぎになり、民衆は駆け寄って来て、パウロを捕らえ、境内から引きずり出した。
そして、門はどれもすぐに閉ざされた。
彼らがパウロを殺そうとしていたとき、エルサレム中が混乱状態に陥っているという報告が、守備大隊の千人隊長のもとに届いた。
千人隊長は直ちに兵士と百人隊長を率いて、その場に駆けつけた。
群衆は千人隊長と兵士を見ると、パウロを殴るのをやめた。
千人隊長は近寄ってパウロを捕らえ、二本の鎖で縛るように命じた。
そして、パウロが何者であるのか、また、何をしたのかと尋ねた。
しかし、群衆はあれやこれやと叫び立てていた。
千人隊長は、騒々しくて真相をつかむことができないので、パウロを兵営に連れて行くように命じた。
パウロが階段にさしかかったとき、群衆の暴行を避けるために、兵士たちは彼を担いで行かなければならなかった。
大勢の民衆が、「その男を殺してしまえ」と叫びながらついて来たからである。